Final Fantasy VII

FF7のことというよりも、セフィロスのことについて。

ルクレツィアの祠でのヴィンセントの回想を見て、セフィロスだって犠牲者だって思ったのです。
そうしたら、セフィロスが可哀想でたまらなくなってしまいました。

人に非ざるものとしてしか、この世に生を受けることができなかったセフィロス。
レッドXIIIも人ではないけれど、彼は両親の祝福のもとに産まれたはず。
人間の中にも両親の祝福を受けられずに生を受ける子もあるけれど、それでも生殖という自然の摂理の中でのこと。
セフィロスは、祝福を受けない、自然の摂理の外の生物。
悲しすぎます。

セフィロスは、他のジェノバ細胞を移植されたソルジャーたちとは違い、厄災としての意思を持っていたんじゃないかと思います。
正気だったころのセフィロスの中では、厄災としての意識は眠っていて、ニブルヘイムの魔晄炉でジェノバに接することで厄災としての意識が目覚めたんじゃないかって、私は思います。
その後の行動のどこまでが厄災としての意思で、どこまでがセフィロスとしての意思なのか、それは判りません。

ただ、最後のクラウドとの対決のときには、厄災としての意思はほとんどなかったんじゃないかって思うんです。
厄災を完全に滅ぼすために、クラウドの攻撃をあえて受けた、そんな風に見えるんです。

厄災として生を受けたのは、決してセフィロス自身のせいではないのに、厄災が作り出した多くの憎しみや恨み、痛み、悲しみをたった一人で引き受けて、セフィロスは消えてしまった。
切なすぎて、苦しくなります。

…で、このイレコミ文章の結果は、Galleryにてご覧いただけます(苦笑)

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